仕事と向き合う上で大事にする「シリアスファン」というスキルの話。

「楽(たの)しい」と「楽(らく)」の漢字を一緒にした人ってすごいよね

いきなり雑談ですけど、自分自身が「楽しい時」と「楽な時」のシーンや情景をイメージしながら読んでいってほしいんですが、この「楽しい」と「楽(らく)」という漢字を同じ漢字にした、うん千年前のいつかのどこかの偉人はすげーな、思うわけです。なんか人生という学び続ける時間に対して、一気に奥ゆかしさを与えてくれたな、と。

「楽しい。だから楽だ。」は成り立つ

因果関係で考えてみるとわかりやすくて、「楽しい。だから楽だ。」これは、うん。成り立つと思います。楽しい時ってどんな時だろうと考えてみると、時間を忘れて仕事に打ち込んでる時、疲れてる自分を忘れてのめり込んでいる時、仲間と気づけば朝まで飲み続けている時、などなど。

たぶん身体的にも精神的にも「楽(らく)」なんだと思います。なんというかカロリー使ってない感覚ありますよねw HPもMPも減ってない感じwマリオでいうスター状態的な?

「楽(らく)だ。だから楽しい。」は成り立ちづらい

逆に「楽(らく)だ。だから楽しい。」これは僕の中では、必ずしも成り立たない感覚があります。楽(らく)な状況が楽しいことももちろんありますが、どちらかというと「退屈だ」と思うシーンが多くなりがち。自分ができる範疇で仕事をし続けていたり、できることの範囲で何かに打ち込んだりすると、どこかで飽きるタイミングが来ます。例えば、サッカーの部活をしてるときに、「去年は3回戦までいったから、今年は2回戦までのアンパイを目指そう!」が目標だと一気に退屈感が出ちゃいます。

この楽(らく)だの楽しいだの「シリアスファン」という考え方を交えて書いてみます。昔読んだ本の内容を思い出しながら・・・

仕事に打ち込む自分を実現するための「シリアスファン」という考え方

シリアスファンは、真面目に物事を楽しむ状態を指します。「真面目に≒シリアス」という言葉がミソですね。漫才見たりとか、スポーツ観戦とか、テレビ見たりとか仲間と酒飲んでると「楽しい」んですが、これはシリアスファンとは違います。例えば、サッカーの試合で優勝するために吐くくらいの走り込みとか筋トレとか、地道な反復基礎練習とか、点で捉えれば「きつい」んですけど、乗り越えた時、やりきった時、実際に試合に勝った時、成長実感を味わった時、仲間と勝利を分かち合った時に「楽しさ」が実感できると思います。これがシリアスファンの状態です。

ロナウジーニョみたいな笑顔でドリブルやフェイントを楽しむ、人をあっと驚かせるようなプレーをする、といった姿勢もド真剣な場で「楽しめる」スキルだと。ちなむと逆に、シリアス感が強すぎて「楽しむ」というスタンスがないと上達しにくかったり、ハマった感覚がなくなってしまいます。

「ファン(=楽しさ)」というスパイスを仕事にプラスオン!

シリアスであるときは、真剣(言葉の通りむき出しの真剣で斬り合うようなヒリヒリ感!!)なので、「単なる楽しさ」を出して、おちゃらけるのはダメですよ!(僕は時々このへん履き違えて怒られがちです涙)。ただし、真剣すぎるとギスギスするので、ちょいちょい「楽しさ」のスパイスを与えてみて、味わい方を変えていくと仕事もどんどん楽しくなってきいます。

※あくまで、楽しさの質の違いの話です。どの「楽しさ」にいいか悪いかがあるわけではないので悪しからず。

孫子もむかーしむかし、同じようなことを言ってます。

子曰、知之者不如好之者、好之者不如楽之者」(子の曰、これを知る者はこれを好む者に如かず、これを好む者はこれを楽しむ者に如かず) 引用:http://news.mynavi.jp/news/2013/09/11/022/
その物事に対して、知っている人は好きな人には勝てなくて、それを好きな人よりもそれを楽しんでる人のほうが強い、みたいな意味です。好きよりも「楽しい」っていう状態が重要だ、ということです。

“超重要”「対象の問題」ではなく「技術(スキル)の問題」と捉える⇒脱 青い鳥症候群

これを書きながら、自分自身でとても気をつけていることがあります。

それは、楽しいという状態は「対象」ではなく「技術」のほうが重要だ、と捉える。

どうしても目の前のことが楽しめていない時に、とにかく次の楽しい「事」を探しに出てしまう思考に陥りがちです。新しい「事」を探し始める前に、目の前のことを「楽しむことができる技術」は発揮しきれただろうか?楽しむためのアクションをしきれただろうか、といった問いを一定PDCA回す必要があります。そうしないと青い鳥症候群に陥ることがあります。「ここじゃないどこかがあるはずだ(GLAYがBGMで流れてくるw)」、とホッピングを繰り返すことになる。

そうならないために、目の前の仕事・ミッション・役割を楽しむのは、あくまで自分自身の技術であることを認識しておきましょう。

じゃあ楽しむための技術ってなんなんだ、って話ですがいろんな本、ネットに情報もあるので、自分の実践していることとかも含めてどこかの機会でまとめてみようと思います。

つまりシリアスファンにいくためには、楽しむ技術を上げていきましょうよ!という話でございます↓

※ちなみに、シリアスファンは「ダイアローグ 対話する組織」という本で中原淳氏が書かれている内容です。興味ある方は参考ください。

投稿者プロフィール

中村 勇気
中村 勇気two edge ,LLC founder |パーソナルコーチ
知的好奇心の赴くままに本やネットを貪り、それと同じ量の行動・実践を繰り返していく。独断と偏見による面白orお薦め情報をシェアしてきます、とあるネット系のベンチャーで働いてます/ベンチャー/ミドルマネジメント/IT/インターネット/ビジネス書/心理/哲学/コミュニケーション

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