柔軟な働き方や理想のライフスタイルを追い求めることが当たり前になりつつある近年。
two edge ,LLCでは、人・組織が必ず持っている勝ちパターンを見つけ、エッジの効いた人・組織に変わるための習慣・仕組みづくりの支援をさせていただいています。
今回は、都会で忙しく働く人に”家庭料理”を届けるカフェ「tiny peace kitchen(以下tpk)」のみなさんと一緒に、ストレングスファインダーを用いた1day研修を実施しました。「やさしさが連鎖する経済圏をつくる」を理念に掲げ、もうすぐ2周年をむかえるtpkさん。3年目をキックオフするために、創業メンバーと新メンバーが入り混じるこのタイミングで行った1day研修は、一体どのようなものになったのでしょうか?
「自己理解と他者理解」をキーワードに、個人と組織の「才能をデザインする」ワークの様子をお届けします!
Contents
「みんなの心にある”想い”がtinyの指針になる」研修をする理由
なぜtiny peace kitchen(以下tpk)さんは今このタイミングで研修を行うのか。その答えとなるメッセージを、事業部長の荒井 智子さんがお話しました。
荒井さん:tpkができた1年目はとにかく目まぐるしい日々でした。2年目は新しいことにもチャレンジでき、とうとう3年目に突入しようとしています。もちろん、3年目も「わたしについてきて!」というスタイルでやっていくつもりはありません。
それはなぜかというと、みんなの心の中にある「どのように生きたいのか」「どのように働けていると気持ちがいいのか」「なにが達成できると嬉しいのか」などの想いが今後の指針になっていくと考えているからです。また、その指針なしでは「tiny peace kitchenらしく」はいられないはず。
なので、改めて全員が厨房から出た場所で「やさしさが連鎖する経済圏をつくる」という考えをもとに、「わたしはこうありたい」「これが得意で、これが苦手で」と話がしたいなと思いました。自分自身と向き合うことってすごく難しいけれど、自分と他者を理解した上で「来年はこうしたいね」と話せたら嬉しいです。
このときのtiny peace kitchenさんはすでに雰囲気もよく、チーム内で個々の信頼関係ができているように見えます。果たして研修が終わるころにはどのような変化が見られるのでしょうか?
ここから、ストレングスファインダーを使用した研修がスタートします!
まずは「”自己理解”と”他者理解”とはなにか?」を学ぶ
はじめはアイスブレイクとして「自己紹介カードゲーム」を実施。その後、ランダムに5人を選抜し「レゴブロック」を使用したゲームを行いました。
■レゴブロックゲームのルール
①会話(発声)禁止
②それぞれ個人にお題が課される
③そのお題を他のメンバーは知らない(自分しか知らない)
※レオスパートナーズが作り上げた紛争解決のワークショップで使われるワークです。
このゲームでは、お互いの目的や意図を事前に共有していないと無駄な勘繰りを入れたり、イライラしたりしてしまうことを疑似体験するために行うもの。
ゲーム終了後の感想を聞くと、このようにそれぞれ感じていたことが全く異なっていました。
もし自分と相手の違いに気付いていない場合、今後どこかで「どうしてわかってもらえないんだろう?」「相手の言動が理解できない」と組織の中ですれ違いが起きる可能性があります。
「自分と相手の違いを知り理解できれば、すれ違いが起きにくくなる」
「うまくいかないのは相手が敵だからではなく、共有ができていないだけ」
まずはレゴブロックゲームを通じて、この2点を体験してもらいました。
「ストレングスファインダー」は人・組織開発にどう役立つの?
さて、ここからは少しインプットの時間へ。1day研修の要となる「ストレングスファインダー」について学んでいきます。
まず「ストレングスファインダー」とは、ギャラップというアメリカの調査会社が作ったもの。何万人もの人にインタビューを行い、「才能」と呼べるものを5,000個以上集め、さらに34個の「資質」というものにをグルーピングしたものがストレングスファインダーです。
そして、この34個の資質は「実行」「思考」「人間関係構築」「影響」の4つのグループに分かれており、資質の上位5つがどのグループにあるかを見ると、その人がどんな人なのかがわかるというものです。
人はそれぞれ、当たり前にできてしまう思考、行動などが全く違います。なので、ストレングスファインダーを通し自分と他者を知った上で思考や行動を使いこなすと、仕事のパフォーマンスが向上したり、モチベーションが創出できたり、物事がスムーズに進むようになります。
新メンバーが加入し3周年をむかえようとしているtiny peace kichenさん。まだまだ大きな組織とは言えない今だからこそ、今回のような研修で「メンバー同士の理解=チームの理解」を深め、しっかりと組織の土台を作っていくことが大切なのです。
- Tiny peace kitchenさんは、他の組織やチームに比べて圧倒的に「関係資質」を才能に持つ人たちが多いことが特徴です。
- 「誰のために、どんな価値を発揮するのか」それをクリアにしていけばいくほど、素晴らしい価値を発揮するチームです。
こうして資質の特徴などをインプットしたところで午前の部は終了。午後の部へうつります!
【ビジョンクッキング】才能をデザインして「感情」をどう掴むか
午後の部では、午前の部でインプットしたことを活用して個人ワークとシェアワーク「ビジョンクッキング」を行います。「才能デザインは?」「あなたのTpk styleは?」「わたしたちのTpk styleは?」をそれぞれ考えていく時間です。
- 午前中で一人ひとりのメンバーが持つ才能を明らかにし、相互にユニークさを理解し合っていきました。
- 「やさしさが連鎖する経済圏をつくる」という事業部のビジョンの理解を深めていきます。
- ①と②をかけ合わせて、自分にとってのTinyとはなにか?を自分の言葉で語ること。
まずは、ストレングスファインダーの資質を表現する単語を2つ組み合わせて「自分がありたい姿」を表現し、「才能デザイン」をしていきます。
■例
「ハッピーな(ポジティブ)」+「探求者(運命思考)」=「ハッピーな探求者」
「洞察力のある(戦略性)」+「考察する人(共感性)」=「洞察力のある考察する人」
「諦めない(達成欲)」+「探求家(学習欲)」=「諦めない探求家」
完成したこの言葉は、いわばその人の「OS」。その人にとっての当たり前の思考や行動を表現しているのです。
そして才能デザインの次は「あなたのTpk styleは?」を考える時間へ。このワークは、才能デザインをtiny peace kitchenの中でどう活かすかを考え、シェアしていきます。
例えば「対立を減らす貢献する人(調和性×信念)」という才能デザインをした人は「みんなの心のギモンを解決できているかな?不満がないかな?ということをいつも考えている。お母さん的な信念で、スタッフとお客さんの両方に”安らぐ場”を提供していきたい」と発言をしたり…
「楽しい周囲を招く人(包含×ポジティブ)」は、「常に仕事を楽しくしたい。自分の存在意義は、tiny peace kitchenの中にいてみんなの強みを面白がること。次はもっとこうすれば面白くできるかもね、と考えていく」などと、個性豊かなメンバーの一面がたくさん出てきました。
さて、才能デザインの個人の活かし方がわかったところで、次は「tiny peace kitchenがチームとして才能デザインをどう活かすか」が、理念である「やさしさが連鎖する経済圏をつくる」上で大切になってきます。
ということで、最後は「わたしたちのTpk styleは?」を考える時間に移ります。「わたしたちは今後どうすると、今よりもっといいチームになるのか」を話しあうシェアワークです。
すると、
「個人を理解し事業の方針とマッチングさせ、最大のパフォーマンスを考えていきたい」
「◯◯さんがSNSやオフィスツアーなど新しいお客さんと会うものを担当すると良さそう!」
「やりたいことがある人はどんどん◯◯さんに伝えて実現を手伝ってもらおう」
など、それぞれの「自分がありたい姿(=OS)」にあう意見がたくさん出てくるという結果に。
チーム内でのシーン別の役割や、実現までのフローが明確になることでtiny peace kitchenのチームワークが、より強固なものになったはずです!
「研修はどうだった?」参加者の声とその後の変化
自己分析から始まった今回の研修は丸1日かけた大掛かりなもの。少しでもtwo edge ,LLCの研修が、tiny peace kitchenさんが理念に掲げる「やさしさが連鎖する経済圏をつくる」ことに貢献できていたら幸いです!
tiny peace kitchenのみなさん、本当にありがとうございました!
文:須崎千春(@chih_suz)
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